溶接技術の独ゴールドシュミット、ポ社を買収

溶接技術を専門とする独ゴールドシュミット・テルミットは先ごろ、鉄道レールの接合溶接とレールシステムの保守を専門とするポーランドのGRAW(グリヴィツェ)を買収する意向を表明した。成長著しいポーランドの鉄道インフラ市場におけるプレゼンスを高めるのが狙い。

ゴールドシュミット社は昨年2月、ポーランド子会社ゴールドシュミット・テルミット・ポルスカ(トルン)を設立した。今回の買収はそれに続くデジタルおよび計測技術の強化を目指す戦略の一環。ゴールドシュミットのミュンディンガー最高経営責任者(CEO)は「特に軌道形状に関する計測技術のノウハウを得ることの恩恵は計り知れない」と期待をにじませた。鉄道のデジタル化が加速する中、GRAW買収は戦略的に重要な補強策であり、デジタル化に向けた新たな一歩を意味しているとしている。

GRAW はレールやスイッチ、列車の車輪向けに、コンピューター制御された幾何学的測定機器およびシステムの開発と生産を手がけている。

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