チェコ統計局(CSU)が先ごろ発表した4月の鉱工業生産高は前年同月比で2.5%減少した。同業生産高のマイナスは6カ月ぶり。前月は10.9%増加していた。前月比(季節調整済み)では0.6%の増加。新規受注高は前年同月比で3.2%の減少となった。
業種別にみると、主要産業の自動車が前年同月比4.8%減と落ち込んだほか、機械設備の修理・設置サービス(24.3%)、衣料品(19.2%)、その他の製造業(17.8%)、印刷・記録媒体(15.4%)が大きく後退した。皮革加工(10.9%)、ベースメタル(9.4%)、繊維・織物(8.3%)、金属加工品(6.9%)、その他の非金属鉱物製品(6.2%)、その他の輸送機械(6.1%)も縮小幅が目立った。
一方、化学・化学製品が16.3%と大きく拡大したほか、基礎医薬品・医薬品製剤は11.8%、コンピューター・電子・光学機器は11.2%増加した。ゴム・プラスチック製品も1.1%伸びた。
4月の税込み平均賃金は名目ベースで前年同月比8.1%増の3万1,556コルナ(約1,170ユーロ)だった。(1CZK=4.69JPY)