現代自、今年のチェコ生産数を縮小

韓国の現代自動車は先ごろ、今年のチェコ東部ノショヴィツェ工場の生産が縮小する見通しを明らかにした。主要市場のイギリスをはじめとする世界的な需要の落ち込みが理由で、生産台数は前年比7.5%減の33万台を見込む。従業員3,300人の雇用は維持する。

ノショヴィツェ工場は昨年、前年より1,700台少ない35万6,700台を生産した。生産数が最も多いモデルはSUV「ツーソン」で、全体の69%を占める。ほかに小型車「i30」の第3世代モデル(同23%)や、「ix20」と「i30」の第2世代、高性能モデル「i30N」を生産している。今年12月からは「i30」のスポーツモデル「i30ファストバック」の生産を開始するほか、「ツーソン」と「ix20」の2019年までの生産延長が決定している。

現代自は同工場で生産した自動車の大半を世界66か国に輸出している。昨年の国別輸出台数はドイツが4万5,239台でトップ。以下、英国(4万3,963台)、スペイン(3万1,641台)、イタリア(3万270台)となった。チェコ国内には全生産台数の4.4%に当たる1万5,722台を供給した。

同社のチェコ事業の2016年売上高は前年比13.6%増の1,427億5,000万コルナ(55億8,300万ユーロ)、純利益は54%増の84億7,000万コルナ(3億3,100万ユーロ)に拡大した。(1CZK=5.23JPY)

上部へスクロール