ロスアトム、中国・田湾原発に原子炉2基増設

ロシアと中国の両政府は先ごろ、中国で原子炉2基を新設することで合意した。さらに2基以上の建設も検討している。

ロシア原子力公社(ロスアトム)と中国国家エネルギー局が上海近郊の田湾原子力発電所に原子炉の7号基と8号基を建設する。出力はどちらも1,200メガワットで、それぞれ2026年と27年に稼働開始を予定する。

ロスアトムのアレクセイ・リカチェフ最高経営責任者(CEO)によると、ロスアトムは現在、35件の政府間合意による原子炉建設案件を請負っている。これは世界全体の67%に当たる。

ロシアと中国は原子力エネルギー部門で提携強化を進めている。プーチン大統領は先月、習近平国家主席と会談した際、エネルギーは両国提携の最重要部門だとした上で、「ロシアは中国市場への最大の燃料供給国であり続ける。昨年は同国に5,000万トン超の原油を供給した。今年1-4月期の供給量は前年同期比で26%上昇した」と述べた。

両国は中国政府が主導する巨大経済圏構想「一帯一路」でも協力している。両国間の貿易額は今年、前年比で31%拡大し、目標額の1,000億米ドルに達する見込み。

上部へスクロール