オーストリア化学メーカー、ロシアに第2工場建設

オーストリアの化学メーカー、ガブリエル・ケミーはこのほど、ロシアで第2工場の建設を開始した。ロシアとアゼルバイジャン、カザフスタン、ベラルーシでマスターバッチ(樹脂用着色剤)の需要が急増しているため、生産能力を増強する。プロジェクトの第1段階として、約4億ルーブル(540万ユーロ)を投資して年産能力2,000トンの生産施設を設置する。

ガブリエル・ケミーは2007年ロシアに進出し、モスクワ圏のルムヤンツェヴォ産業パークに工場を構える。新工場の建設地はモスクワから南西90キロメートルに位置するヴォルシーノ産業パークで、敷地面積は2万7,500平方メートル。工場は4段階で拡張し、最終的に生産能力を2万トンまで引き上げる計画だ。

ロシアや近隣諸国では着色プラスチック製品市場が急成長するとともに、難燃性などの機能付与剤、赤外線吸収剤、レーザーマーキング用添加剤への関心も高まっている。ガブリエルは機能添加剤とマスターバッチの豊富なノウハウを武器に顧客の多様なニーズに対応し、同市場でのシェア拡大を狙っている。(1RUB=8.75JPY)

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