ハンガリー医療器具サナトメタル、ロシアで生産開始

ハンガリーの医療器具メーカー、サナトメタル(Sanatmetal)は4日、ロシア・モスクワ近郊のオブニンスクに新工場を開設した。ロシア政府が医療ケアの向上に力を入れていることから、現地に生産拠点を構えて需要増加に対応する。投資額は2億5,000万ルーブル(340万ユーロ)。サナトメタルと現地販売提携先の共同プロジェクトとなる。

新工場の敷地面積は1万平方メートルで、生産および出荷部門の総建物面積は1,500平方メートル。西欧、日本、米国から材料を輸入し、欧米基準に沿った高品質製品を製造する。当面は外傷・整形外科用製品(ネジ、釘、プレートなど)に注力し、年間15~18万個の生産を見込む。現地の需要に応じて徐々に製品ラインナップを拡大し、当初20人の従業員も将来的に60人まで増員する考えだ。

サナトメタルは整形・脊椎・口腔外科用の各種器具、膝・大腿骨の人工関節などを製造する。ロシアでは15年前に現地企業と代理店契約を交わして進出し、特に骨折部位の固定に使用する髄内釘などの外傷治療用器具の販売が好調だ。(1RUB=8.75JPY)

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