「空飛ぶ車」のエアロモービル、ハンガリー投資家が出資

「空飛ぶ車」の開発を手掛けるスロバキアのエアロモービル(AeroMobil)は8月末、ハンガリー人投資家のゾルタン・ヴァルガ氏が同社に出資したと発表した。共同創設者兼最高経営責任者(CEO)であるバツリック氏は「重要な戦略上の決断」と述べ、新投資家を取り込むことで財務力が強化し、自社の長期的な成功につながると説明した。

エアロモービルは2013年に試作車両を製作した。立ち上げたばかりでプロジェクト実現に資金を要する同社を支援するため、17年4月には航空機・自動車用部品会社の創設者でもある投資家のパトリック・ヘッセル氏が、7月にはベンチャーキャピタルのIPM Growthが出資参加した。

現在、燃費の良い短距離離着陸機「エアロモービル4.0STOL」と、後部プロペラと2つの水平回転翼により安全に離陸できる垂直離着陸機「エアロモービル5.0VTOL」の開発に取り組んでいる。「4.0STOL」は2020年に限定販売を開始する予定だ。一方、「5.0VTOL」はインフラや法規制の整備を前提に7~10年内の販売開始を目指す。

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