電通は25日、海外事業を統括する電通イージス・ネットワークを通じて、医薬品を専門とするロシアの広告会社アーロンロイドの全株式を買収すると発表した。同国広告市場の力強い成長を追い風に、事業強化を狙う。取引額などの詳細は明らかにしていない。
アーロンロイドは1999年設立のメディアエージェンシー。広告媒体の種類や利用回数などを計画するメディアプランニング(媒体計画)や、媒体枠を広告主に販売するメディアバイイング(媒体枠取引)を手がける。
電通イージスが6月発表した調査によると、ロシアの広告市場は昨年の14.3%に続き今年は11.7%、来年も8.5%成長する見通し。医薬品は業種別で最も広告件数が多く、電通ではアーロンロイドを傘下に収めることで同国医薬品・ヘルスケア関連広告サービスを強化する。