トルコ統計局(TUIK)が17日発表した2018年10月の鉱工業生産高は前年同月比で5.7%減少し、下げ幅は前月の2.7%から3ポイント拡大した。同業生産高のマイナスは2カ月連続。前月比でも1.9%のマイナスで、3カ月連続で前月実績を下回った。夏の通貨危機や急激な金融引き締めで、景気後退の加速傾向が鮮明になった。
蘭ING銀の経済金融サイト「INGシンク」は、融資縮小や内需後退、信頼指数に大きな改善の兆しがみえないことなどを踏まえ、今後も景気後退局面が続くとみている。
業界別でみると、製造業は前年同月比で6.5%、電力・ガスは1.2%、それぞれ後退した。一方で鉱業は6.1%増加した。
製品別では耐久消費財が3%拡大したのみで、半製品(9.5%減)、消費財(3%減)、エネルギー(0.1%減)、資本財(6.7%減)はいずれも減少した。