ロシア2月失業率4.9%、地域的には完全雇用

ロシア連邦統計局(ロススタット)が先ごろ発表した2月の失業率は4.9%となり、前年同月の5%から0.1ポイント低下した。モスクワなど地域によっては完全雇用状態になっている。

過去3カ月の平均失業率を地域別にみると、北カフカスのイングーシ共和国が26.3%と最も高かった。カラチャイ・チェルケス共和国(16.4%)、トゥヴァ共和国(16.2%)、ダゲスタン共和国(14.2%)、チェチェン共和国(13.3%)、アルタイ共和国(11.8%)、カバルダ・バルカル共和国(11.7%)、北オセチア共和国(11.3%)も10%を超えた。

一方でモスクワ(1.2%)とサンクトペテルブルグ(1.4%)、チュクチ自治管区(1.8%)は事実上、完全雇用となっている。ヤマル・ネネツ自治管区(2.2%)、ハンティ・マンシ自治管区(2.3%)、モスクワ州(2.7%)、タタルスタン共和国(3.4%)、カルーガ州(3.5%)、イヴァノヴォ州(3.5%)、サマラ州(3.6%)、ウリャノフスク州(3.7%)、ハバロフスク地方(3.7%)も低率だ。

2月の平均賃金は4万3,030ルーブル(約590.6ユーロ)で、前年同月から6%上昇した。インフレ率が5.2%と高かったため、実質の伸びは0.7%にとどまった(1月修正値:1.1%)。(1RUB=1.71JPY)

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