Sibur:露中石化大手、合弁生産2件で合意

ロシア石油化学大手シブールが中国同業の国営中国石油化工(シノペック)は17日、熱可塑性エラストマーとニトリルゴム(NBR)の合弁生産に関する枠組み合意書を交わした。投資額や建設時期など詳細は明らかにされていない。

熱可塑性エラストマーでは。ロシア初のスチレン系熱可塑性エラストマー工場を運営する合弁会社を折半出資で設立する。スチレンブロック共重合体(SEBS)を年間2万トン以上生産する。

ニトリルゴムでは、中国に工場を新設し、年産5万トンを出荷する。出資比率はシノペックが60%、シブールが40%となる。

両社はすでにクラスノヤルスクでNBR合弁工場を運営している。新工場は既存工場と同じく、需要が増大している中国、東南アジアにNBRを供給する予定だ。

シノペックはシブールと戦略提携関係にあり、2015年秋に同社株式10%を取得した。中国政府系のシルクロード基金(SRF)も同じく10%を出資している。

シブールの筆頭株主は48.5%を保有するミケルソン監査役代表で、プーチン大統領と親しい実業家ティムシェンコ氏も17%を握っている。

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