露肥料大手、新たに硝酸施設を稼働

ロシアの肥料大手アクロン(Akron)は先ごろ、拠点のある同国北西部のノブゴロドに硝酸の生産施設を新設したと発表した。新施設の年産能力は13万5,000トン。これにより同工場の硝酸生産量は190万トンに拡大する。同社は昨年も同地に2つの施設を設置しており、3施設への総投資額は5,000万ドルに上る。

アクロンはスモレンスク州に拠点を置く肥料メーカー、ドロゴブシュ(Dorogobush)を傘下に持つほか、ポーランドの化学大手グルパ・アゾティの株式19.5%を保有している。ロシアのムルマンスク州、ペルミ州及びカナダに炭酸カリウムと燐灰石の鉱床を持ち、カリーニングラードとエストニアのムーガ及びシッラマエに積出港を設置している。

アクロンの2019年1-9月期の売上高は前年比15%増の896億ルーブル(12億1,600万ユーロ)、EBITDAは16%増の295億ルーブル(4億50万ユーロ)だった。純利益は約230億ルーブル(3億1,230万ユーロ)で前年の3倍に拡大した。(1RUB=1.60JPY)

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