2020/7/1

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

トルコ中銀、金利据え置きを決定

この記事の要約

トルコ中央銀行は6月25日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.25%に据え置いた。金利据え置きは予想外。市場は0.25~0.5ポイントの利下げを予想していた。中銀は前回まで9会合連続で利下げを実施 […]

トルコ中央銀行は6月25日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を8.25%に据え置いた。金利据え置きは予想外。市場は0.25~0.5ポイントの利下げを予想していた。中銀は前回まで9会合連続で利下げを実施している。新型コロナの影響で縮小した経済が回復し始めているほか、インフレ率が一時的に上昇していることから、さらなる利下げを見合わせた。

同国の5月のインフレ率は食品価格の高騰と燃料価格の上昇を受け、前月から0.5ポイント増となる11.4%に拡大した。中銀は、国内需要が低迷していることから今年後半にはディスインフレ傾向が強まると予想。今年末には7.4%まで下がるとみている。

今後の方針については、持続的なディスインフレの維持が景気回復にとり重要だとして、インフレ抑制に向けてあらゆる手段を取る意向を表明した。

中銀は昨年7月、2年10カ月ぶりの利下げを実施し、政策金利を24%から19.75%に引き下げた。その後も先月までに8回の追加利下げを実施。7月から先月までの利下げ幅の合計は15.75ポイントに達した。