人工知能(AI)ベースの医療診断支援技術を開発している。病気を疑う人が医療機関を受診する前に予備的な診断ができるツールを提供しており、病院に行くべき症例か否かをユーザー自身が判断できるようにする。これを活用することにより、病院や医療システム、保険部門のコスト低減が図れるほか、負担の軽減に伴う医療サービスの質の向上が期待される。
現時点における診断エンジンの精度は93%で、機械学習機能により逐一向上している。同社よると、サービスを利用した約25%の人は医療機関を受診することなく自身での処置が可能で、それにより年間で180億ドルの医療費を節約できる。
基幹となるサービスは、◇スマホのアプリで利用可能な『症状チェッカー』◇医療機関や行政の救急相談窓口向けの『コールセンター・トリアージツール』◇医療従事者などが症状チェッカーを個々の実情に即してカスタマイズできる『API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)ツール』――の3つ。ほかに新型コロナウイルス感染症(Covid-19)の症状チェックツールも提供する。現在はチャットボットの5~10年以内の投入を目指し開発中だ。
設立は2012年。エンジニア、データサイエンティスト、医師らからなる約100人のスタッフがいる。これまでの診断回数は700万回以上。17の言語に対応しており、世界30カ国で利用されている。
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