独物流大手DBシェンカー、チェコ拠点でAMR導入

ドイツ鉄道(DB)の物流子会社DBシェンカーは22日、チェコ拠点で初めて自律走行搬送ロボット(AMR)を導入したと発表した。業務の効率化が目的で、自律・協働型ロボットの販売・導入サービスを手がける地元企業ドリームランドを通じて、デンマークのモバイル・インダストリアル・ロボット(MiR)の製品「MiRフック200」を購入した。

導入したのは、プラハの東方120キロに位置するパルドゥビツェ物流センターだ。DBシェンカーによると、導入したAMRは、QRコードを手掛かりに、担当区域内で準備ができた運搬台車を検知して搬送する。このほか、モバイル端末で次の作業を指定することも可能だ。

最大荷重量は500キロで、静止・移動物体をよけて走る。特定のルートに限らず、人間のように必要に応じて倉庫・入荷・出荷エリアを行き来するため、作業効率が高い。3時間の充電で16時間稼働する。

インフラの大幅な変更なしに導入でき、投資コストも比較的小さい。また、設定変更は社内の従業員がインターフェースを通じてできるため、専門の技術者を呼ぶ必要もない。

パルドゥビツェ拠点は面積7万平方メートル。製造業・航空宇宙産業を主な顧客とする。プラハに直結する高速道路沿いにあり、敷地内には鉄道の引き込み線もある。

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