ルーマニアのI4.0ソリューション開発企業、製造現場向けに仮想エンジニアチームを開発

インダストリー4.0(I4.0)に関わる製造業向けソリューションを開発するルーマニアのスタートアップ企業、Kファクトリーはこのほど、生産現場のサポートを目的に「仮想(バーチャル)エンジニア」(VE)チームを開発した。現場担当者に対し製造工程の様々な情報をリアルタイムで提供することにより、担当者が諸状況を迅速に把握し、的確に対応できるようにする。現場の効率が向上するため、スタッフはより重要な業務への注力が可能になる。

Kファクトリーは現地のIT開発会社、ドルイド(Druid)およびユーアイパス(UiPath)と提携してVEチームを開発した。VEのトレーニングのため、ドルイドは生産工程に特化したトレーニング用プラットフォームを開発し、ユーアイパスは多様なデジタルソースからトレーニングに必要な情報を抽出する技術「RPA」を提供する。ヒトとVEの標準的コミュニケーションにはマイクロソフトのコラボレーションツール「マイクロソフト・チームズ」を使う。

VEは企業によるデジタルシステムの導入に際し、IoT(モノのインターネット)やマシンラーニング(ML)を土台に生産、メンテナンス、品質管理、社内サプライチェーンなど製造業のオペレーション工程を理解することで、工程の統合に関わる問題や複雑さを発生させないことが期待されている。リアルタイムデータを抽出し、担当者に通常の言語で伝えるなど、業務の効率化や生産性向上に貢献する。

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