トルコがサイバーセキュリティ分野の能力強化に取り組んでいる。防衛産業の研究開発拠点であるテクノパーク・イスタンブールは先ごろ、アナトリア工業高校にサイバーセキュリティ学科を設けた。世界でサイバーセキュリティの需要が拡大する中、専門技能を持つ人材を育てる狙いがある。来年にはスタートアップ企業を育てる国内初のサイバーセキュリティ・インキュベーターの開設が予定されている。
テクノパークのトプチュ社長は同高校の長所として、「入居しているサイバーセキュリティ企業などで実習しながら、知識・技能を身に着けることができる」と、早くから現場の経験を積めることを挙げる。インキュベーターについては、支援対象が地元のスタートアップであることを確認。「大統領府のデジタル・トランスフォーメーション局、国防産業局(SSB)、サイバーセキュリティ・クラスタと提携してサポートしていく」という。