資金洗浄対策ソリューションのサルヴ、150万ユーロを調達

資金洗浄対策ソリューション「AMLブリッジ」を開発したエストニアの新興企業サルヴが、150万ユーロの資金調達に成功した。他の欧州連合(EU)加盟国に進出する目的だ。

サルヴは10月に、エストニアの4大銀行(LHV、ルミノール、SEBエストニア、スウェドバンク・エストニア)および金融監督庁、金融情報機関(RAB)、情報保護監察局(AKI)と提携して「AMLブリッジ」の試験運用を開始した。◇金融業界が協力して取り組むことが資金洗浄対策における方法として最良◇プライバシー強化技術(PET)により、規制・データ保護法に準じた安全な情報共有が可能――の2点を実証する。運用に成功すれば、欧州共通の資金洗浄対策(AML)標準となるべく、各国の金融機関への導入に取り組む。エストニアの次に導入される国としては、ラトビア、リトアニア、英国が有力だ。

AMLブリッジは2018年、国際送金の英トランスァーワイズ及び音声・ビデオ通話サービスのスカイプでキャリアを積んだ人材を主とするチームが開発を始めた。昨年、サルヴとして企業登録をしたばかりだ。これまでにフライ・ベンチャーズやパッション・キャピタル、シードキャンプ、スーパーエンジェルといったベンチャーキャピタル(VC)のほか、起業家らから総額320万ユーロの投資を受けた。

上部へスクロール