ポーランドのソラリス、オランダで燃料電池バス10台を新規受注

ポーランドのバス製造大手ソラリスは1月27日、オランダの都市交通会社アリヴァと燃料電池バス「ウルビーノ12ハイドロジェン」10台の受注契約を交わしたと発表した。アリヴァにとり初めての燃料電池バスの調達で、国内中東部ヘルダーラント州のズトフェン、アペルドールンなどで年内にディーゼルバスに代わり運行投入する計画だ。アリヴァは州政府の支援を得て年内に水素ステーションを設置する。

ヘルダーランド州政府は昨年末、欧州連合(EU)の燃料電池車普及プログラム「JIVE2」に参加し、公共交通の二酸化炭素(CO2)排出ゼロの実現に取り組むことを表明した。同プログラムを通じ、燃料電池バス1台当たり13万8,000ユーロの購入助成金がEU内の14地域で合計152台に供与される。

「ウルビーノ12」は全長12メートル、乗客の最大収容数85人。ルーフに燃料タンク5本を備え、従来型のバスに匹敵する航続距離を確保する。2019年6月の市場導入以来、イタリア、ドイツ、オランダ、スウェーデンから合計69台を受注している。

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