ルーマニア自動車大手ダチア、半導体不足で操業停止

仏自動車大手ルノーのルーマニア子会社ダチアが1日から中南部ミオベニ工場の操業を停止している。車載用半導体チップの在庫不足が理由。同国のラルカ・トゥルカン労働相が4日、ルーマニア自動車工業会(ACAROM)との会合後に明らかにしたもので、半導体不足により生産活動の50~60%、約8,000人の従業員に影響が出ているという。操業停止の期間は明らかにしていない。

同相はまた、政府は時短措置に応じた必要な支援を講じる用意があると述べた。

半導体チップメーカーは昨年、新型コロナ禍で自動車業界の需要が冷え込んだことから、市場が堅調な消費者電子機器向けの生産に比重を移した。このため、自動車市場が秋ごろから回復し再び需要が活発化しているものの、生産が追いつかない状況だ。

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