インドの自動車部品大手サンダール・テクノロジーズが、ルーマニアに工場を設置する。このほどスペイン子会社のサンダール・バルセロナを通じ、資本金100万レイ(約20万ユーロ)で現地法人を設立した。工場の着工時期や投資額は不明。完成後はフロントワイパーやシートベルト用のアルミ部品を製造する。
サンダール・バルセロナは鋳造製品を1日当たり20万個生産する。製品は米TRW、スウェーデンのオートリブ、トレルボルグ、独ボッシュなどの部品メーカーや、仏建材大手サンゴバンなどに供給している。
サンダールはインド本国ではホンダなどと取引がある。現在はワイパーブレード、燃料ポンプ、スターターなど製品ラインナップの拡充を進めており、その一環で韓国の大和燃料ポンプとオルタネーターやオイルフィルターを合弁で生産している。
ルーマニアに進出したインド企業には、独小売り大手メトロのIT部門を買収したITサービスのウィプロと同業のインフォシス、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)を手がけるジェンパクト、医薬品のサンファーマ、ドクター・レディーズなどがある。(1RON=26.63JPY)