ブルガリアの自動車バッテリー大手モンバット(Monbat)は11日、チュニジア同業ヌア(NOUR)の買収計画を明らかにした。同日の取締役会で承認したもので、普通株式を最大72万株取得し、出資シェア60%を確保する。まずシェア23%を確保したうえで、年内に37%を追加取得する計画だ。取引額は公表していない。
ヌア買収はチュニジア、アルジェリア、リビアなど北アフリカと中東での市場ポジションを強化する戦略に沿ったもので、チュニジアを将来的に生産拠点とする考えだ。
モンバットは自動車用バッテリー、非常電源用蓄電装置などの特殊バッテリー、リチウムイオン電池の欧州有数メーカーで、世界60カ国以上に輸出している。生産拠点は本国ブルガリアのモンタナ、ドブリチ、ソフィアのほか、ルーマニア、セルビア、イタリア、ドイツにある。