ロシアEC市場、2020年に58%成長

ロシア調査会社データインサイトがこのほど発表したリポートによると、同国の電子商取引(EC)市場(サービスを除く)の売上高は2020年、前年比58%増の2兆7,000億ルーブル(約370億米ドル)に拡大した。コロナ禍による「巣ごもり需要」が追い風となった。

商品の種類別でみると、食品が250%増の130億ルーブル(1億8,000万ドル)と急成長した。流通最大手X5リテールのオンライン流通総額(GMV)は347%も増加し、食品EC市場で1位を占めた。

また、家具のイケア(スウェーデン)、ホームセンターのリロイマーリン(フランス)も、売上高がそれぞれ175%増の5億6,600万ドル、217%増の5億2,400万ドルと大きく伸びた。

全体ではワイルドベリーズ・ルが前年のほぼ2倍の4,130億ルーブル(57億ドル)を売上げて首位を守った。2位はオゾン・ルで、昨年の7位から大きく順位を上げた。3位は電機などを扱うシティリンク・ル。売上成長率が47%と比較的低く、2位をオゾン・ルに明け渡した。衣料品部門トップのラモダは7位につけた。(1RUB=1.50JPY)

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