ポーランドの鉄道技術企業ネヴォモ、クラウドファンディングで120万ユーロ超を調達

●磁気浮上式鉄道プロジェクト「ハイパーネックス」に参加

●技術ライセンスやSaaSの使用料が同社の収益源

欧州の磁気浮上式鉄道導入に向けたプロジェクト「ハイパーネックス」に参加するポーランドの鉄道技術企業ネヴォモ(Nevomo、旧ハイパーポーランド)が株式投資型クラウドファンディングプラットフォームの「Seedrs」を使い、これまでに122万ユーロ超の資金を集めたもようだ。投資締め切りは6月半ばだが、すでに870人の投資家を取り込み、目標の100万ユーロを大きく上回っている。調達資金は事業成長と商品開発に振り向ける。

「ハイパーネックス」は今年初め、欧州8カ国の13企業・機関により発足した。ネヴォモは同メンバーとして、既存の線路を利用して最高時速550キロを実現する磁気浮遊システムの技術開発に取り組んでいる。同技術は磁気浮遊式車両を既存の軌道で走行できるという大きな長所がある。

ネヴォモは収益源として、技術ライセンスのロイヤリティ、システム運営者やインフラ管理者に対する「サービスとしてのソフトウエア」(SaaS)の利用料、鉄道車両メーカーやインフラ管理者へのシステム販売などを想定している。バリューチェーンにおける付加価値の高さを柱に、柔軟で多様なビジネスモデルの構築を目指している。

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