自動車照明の独オデロ、ブルガリア新工場にスペア部品の生産機能を集約

●独・スロベニア工場から生産移管

●新工場は10月完成予定

トルコのバイラクタルラル(Bayraktarlar)・グループ傘下で自動車照明メーカーの独オデロは、現在建設中のブルガリア第2工場にヘッドライトのスペア部品の生産機能を集約する。既存工場の生産ラインを新工場に移すほか、独ガイスリンゲンおよびスロベニアのプレボルドに持つ工場からも移管する。南東欧情報誌『SeeNews』が16日に伝えた。

ブルガリア子会社のオデロ・ファルバ・ブルガリアを通じて建設している新工場はプロブディフ近郊のトラキア経済区(TEZ)にある既存拠点を拡張して設置する。投資額は1,000万ユーロ。10月に完工予定で、完成後の面積は1万2,000平方メートルとなる。以前の報道によると、当初はダチア車向けの方向指示器を製造する。

オデロ・ブルガリアの従業員は現在約240人。今年中に100人以上を新規雇用するとともに、2025年までに600人以上に増員する計画だ。

売上高は19年の470万ユーロから昨年は1,190万ユーロに急増した。今年は2,390万ユーロを見込んでいる。

オデロ・ブルガリアは2019年10月、4,000万ユーロを投じて同地に工場を開設した。現在、独メルセデスベンツ車向けのヘッドライトを製造している。同社はまた、19年7月にはソフィアに研究開発センターを開設し、乗用車用照明機器の開発促進を目的に活動している。

バイラクタルラルは2011年にオデロを買収した。

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