トルコ中銀が金利据え置き、3会合連続で引き締め維持

●7日物レポ金利を19%に据え置き

●政策金利は引き続きインフレを上回る水準で決定=中銀

トルコ中央銀行は17日の金融政策決定会合で、主要政策金利である7日物レポ金利を19%に据え置いた。金利据え置きは3会合連続。物価の上昇圧力を抑え、持続的にインフレ率を引き下げるため、引き締め政策を維持した。

同国のインフレ率は4月の17.1%から5月は16.6%まで下がったものの、昨年9月(11.8%)からの上げ幅は計4.8ポイントに達している。中銀は声明で、通貨リラ安に伴う輸入品価格の上昇や一部のセクターでの供給制限などによりインフレ期待は依然として高いと指摘。過度の物価上昇を抑えるため金融引き締め維持を決めたと説明した。

今後については、インフレ率を5%程度とする中期目標の達成に向けて「利用可能なすべての措置をとる」とコメント。ディスインフレ効果を維持するため、政策金利は引き続きインフレを上回る水準で決定することを明言した。

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