食品ロスの解消に向けたプラットフォームサービスを開発している。食品生産者、流通業者、小売業者、卸売業者に対し余剰食品を再活用するソリューションを提示するとともに、余剰食品の提供を受けたい側がニーズに合った供給を受けられるようにする。同社の事業は、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」に密接にかかわることから注目を集めており、このほど行った資金調達ラウンドでは内外の投資家から250万ユーロの獲得に成功した。
同社のソリューションではまず、米環境保護庁が食品の利用法の優先順位を示した「フード・リカバリー・ヒエラルキー」(食品回収ヒエラルキー)をもとに、事業者の余剰生産について分析・分類を行う。余剰と判別されたものについては、再販売や家畜飼料への転用、フードバンクやバイオガスプラントへの寄付、その他リサイクルなどを通じ、環境保護はもちろん経済的、社会的にも最大限の利益を引き出せるようにする。
同社によると、食品廃棄物に起因する二酸化炭素(CO2)排出量は気候変動の要因と考えられる排出量全体の8%を占めている。これを踏まえ、顧客企業に対し、食品廃棄物からのCO2排出量を2030年までに5%削減することを目標にしている。同社の顧客にはミグロス、メトロ、ネスレ、ペプシ、ダノンなどの食品メジャーが名を連ねる。
2017年の設立。国連開発計画(UNDP)が同年に主催したジュネーブ社会福祉サミットにトルコ企業として唯一参加した。これまでに1万9,000トン以上の食品ロスと、6万2,000トン以上のCO2排出を防いでいるという。
Fazla Gida
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