トルコ、20年のEV販売台数が前年の7倍に

●一番の人気EVは独ポルシェ「タイカン」

●高級EVの特別消費税率は15%から60%へと大幅に引き上げ

2022年末に電動国民車の発売を計画するトルコで、高価格の輸入電動車(EV)の人気が高まっている。昨年の販売台数は1,580台と絶対数では少ないものの、前年比で7倍に急増した。自動車に対する特別消費税の課税で、高価格帯のEVに「お値打ち感」が出たためと推測される。ただ今年2月にはEVへの課税が強められたことから、今後も人気が継続するかはわからない。

昨年、モデル別で最も売れたEVは独ポルシェの「タイカン」で、国内販売数の約2分の1の805台を記録した。以下、メルセデス「EQC」(206台)、ジャガー「I-PACE」(178台)と続いた。

タイカンの価格はドイツ本国で8万6,000ユーロ弱。昨年のトルコ販売価格は16万4,000ユーロと、その2倍近い。しかし、他の高級車よりも税負担が軽かったために価格競争力が強まったもようだ。

今年2月に高級EVの特別消費税率は15%から60%へと大幅に引き上げられ、タイカンの販売価格も24万6,000ユーロに急騰した。

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