ハンガリーの6月インフレ率5.3%、半年で2.6ポイントの上昇

●景気回復に伴う食品とサービス価格の高騰を受け

●7月27日の金融政策決定理事会では追加利上げの可能性

ハンガリー中央統計局(KSH)が8日発表した6月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比5.3%増となり、上げ幅は前月から0.2ポイント拡大した。これは2012年10月(6%)以来の高い水準。コロナ禍からの景気回復に伴う食品とサービス価格の高騰が大きい。今年1月からの上げ幅の合計は2.6ポイントに上る。

上昇率を品目別にみると、「食品」は外食産業の回復を受けて前月から0.6ポイント増の3.2%に、「サービス」は同1.7ポイント増の3.8%に値上がりした。「耐久消費財」は0.2ポイント増の3.7%に拡大。自動車燃料含む「その他の製品」は前月から3ポイント減少したものの、10.4%と高止まりしている。「アルコール飲料・たばこ」(12.2%)も上げ幅が大きかった。

価格変動の激しい食品と燃料を除いた基礎インフレ率(季節調整済み)は3.8%で、前月から0.4ポイント拡大した。

同国の中央銀行は先月、インフレ率の上昇に対応するため2011年12月以来の利上げを行い、政策金利を0.3ポイント引き上げて0.9%に設定した。市場では次回7月27日の金融政策決定理事会での追加利上げが予想されている。

上部へスクロール