●同行が関わるトルコ自動車業界への融資規模としては過去最大
●シンジケートには三菱UFJ銀などが参加
欧州復興開発銀行(EBRD)は14日、トルコ最大の複合企業コチ・ホールディングと米フォードの合弁自動車メーカーであるフォード・オトサンの電気自動車(EV)生産能力拡大プロジェクトを支援すると発表した。協調融資を含めた融資総額は6億5,000万ユーロで、同行が関わるトルコ自動車業界への融資規模としては過去最大となる。
EBRDは1億7,500万ユーロを直接融資するとともに、自行のA/B融資(協調融資)スキームによる民間銀行シンジケートローン4億7,500万ユーロの主幹事を務める。中国銀行、中国工商銀行、BNPパリバ、ソシエテジェネラル、三菱UFJ銀行、エミレーツNBDバンク、HSBCなど国際大手銀が参加する。
フォード・オトサンは、205億トルコリラ(約20億ユーロ)を投じて2026年までにコジャエリ県のゴルジュク工場で次世代EVモデルの生産体制を整備する計画だ。EV商用車の生産ハブを目指し、中期的に約3,000人の増員を見込む。受託生産するフォルクスワーゲン(VW)の新型1トン商用車「トランジット・カスタム」は2023年上半期の生産開始を予定する。(1TRY=12.81JPY)