●Q1の景気後退幅小さく、コロナの打撃から急速に回復と判断
●来年通期は3.8%から3.1%に下方修正
国際通貨基金(IMF)は7月27日に発表した最新の世界経済見通しで、2021年のロシアの予想成長率を4.4%とし、前回(4月)の3.8%から引き上げた。上方修正は今年に入って3度目。1~3月期のマイナス幅が予想より小さく、コロナ禍で打撃を受けた経済の回復が急速進んでいると判断した。
ただ、新型コロナ感染拡大は収束しておらず、ワクチン接種の推進など対策強化の必要性を指摘している。22年についてはの3.8%から3.1%に下方修正した。
ロシアの1~3月期の国内総生産(GDP)は前年同期比1.0%減となったが、個人消費の回復と主要輸出品である原油価格上昇に支えられ、下げ幅は前期の1.8%から縮小した。