●国内資産凍結に加え、商品の通過や同社関係者の入国を禁止
●ロシアへの収益の還流、敵対的な商品の取り扱いなど理由
ロシアのネット通販最大手ワイルドベリーズは7月26日、ウクライナ政府が同社の国内での営業を禁止したことを明らかにした。ゼレンスキー大統領が署名した大統領令によると、同社の資産の凍結と商品の国内通過禁止に加え、通信サービスの利用や知的財産権の譲渡もできなくなる見通し。またオーナーのタチアナ・バカルチュク氏ら同社関係者の同国への入国も禁止される。
ウクライナ政府の高官は今年1月、ロシアへの制裁対象にワイルドベリーズを加える可能性に言及していた。理由として◇同社がウクライナで上げた収益が国内に還元されず、敵国ロシアで納税されている◇反ウクライナ的な商品を扱っている◇書籍が不当に低価格で販売されており、国内の事業者の負担になっている――ことを挙げた。
ワイルドベリーズは昨年9月にウクライナでのサービスを開始していた。