ハンガリー中銀が追加利上げ、政策金利1.5%に

●インフレ抑制に向け3カ月連続で利上げ

●国債購入額の減額も決定

ハンガリー中央銀行は8月25日、政策金利を0.3ポイント引き上げ、1.5%にすると発表した。利上げは3カ月連続。物価の高騰を抑えるため、金融引き締めを続けている。

政策金利の下限となる翌日物貸出金利は0.25%から0.55%に、上限となる翌日物および7日物有担保付貸出金利も2.15%から2.45%に引き上げた。利上げと併せ、国債の購入額を週当たり600億フォリントから500億フォリント(約1億4,300万ユーロ)に減らすことも決めた。

ハンガリーの7月のインフレ率は前月を0.7ポイント下回る4.6%に縮小したものの、4カ月連続で中銀の上限目標値(4.0%)を上回っている。中銀は今後について、年内は4%を超える水準で推移し、2022年半ばに目標値に戻るとの見方を示した。

同国では景気回復が加速しており、国内総生産(GDP)は4~6月期に前年同期比で17.9%、前期比で2.7%増加した。中銀は通年の成長率は今年が約6%、2022年が5.5%、23年が3.5%と予測している。

中銀は声明で、需要の急速な回復と供給不足、賃金の上昇が過度な物価上昇を招いていると指摘。インフレ見通しが目標値で安定するまで利上げを継続するとしている。(1HUF=0.37JPY)

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