仏系フィンテック企業アイバンファースト、ルーマニアに事業拠点

●中東欧地域で初の事務所、数か月内に近隣国に進出の予定

●企業向けにクラウドベースの国際決済ソリューションを提供

仏系フィンテック企業のアイバンファースト(iBanFirst)は2日、ブカレストに中東欧地域で初の事業拠点を開設したと発表した。事業拡大戦略の一環で、数カ月以内にブルガリアおよびハンガリー市場へ進出することも計画している。

アイバンファーストは2013年にパリで創業。企業向けにクラウドベースの国際決済ソリューションを提供する。ブカレスト拠点では初年度にコンサルタント20人から成るチームを置き、500社の新規顧客獲得を狙う。

創業者のピエールアントワーヌ・ドゥスリエ最高経営責任者(CEO)は中東欧進出の理由として、新型コロナ流行後の経済が順調に回復する兆しがみえていることと、企業が新技術の導入に積極的なことを挙げた。

アイバンファーストは現在、ブリュッセルに本社を置き、欧州で4,000社以上の顧客をかかえる。従業員は250人。今年5月に米投資会社マーリン・エクイティ・パートナーズが同社の過半数株を2億米ドル(1億6,900万ユーロ)で取得した。

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