●合弁提携先のサルコンプの従業員処遇が問題に
●「ふたを開けてみれば、シャオミは奴隷労働」=従業員
中国の大手スマートフォンメーカー、小米科技(シャオミ)は8月31日、トルコのイスタンブール工場での従業員処遇が問題になっている件に関連し、経営は提携しているサルコンプ(Salcomp)に全面委託しており、自らに直接の責任はないとの立場を示した。そのうえで、トルコ労働当局の指導に全面的に従っていくと表明した。
現地報道によると、サルコンプは◇休日勤務の強制(従わなければ賃金カット)◇労組への加盟を理由に15人を解雇――などを行ったという。ある従業員は「シャオミは仕事をするチャンスと思っていたが、ふたを開けてみれば奴隷労働だった」と証言している。
イスタンブール工場は今年3月末、量産体制に入った。欧州側のアヴジラール地区にあり、年産能力は500万台に上る。2月の発表によると投資額は3,000万米ドル(2億4,500万リラ)だった。
サルコンプはフィンランドに本社を置くが、2019年に中国のリンイー・アイテック(広東領益智造)の傘下に入った。米アップルなどに製品を納めている。(1TRY=13.25JPY)