●成長戦略の一環、世界的な半導体不足に対応する狙いも
●7500万ユーロを投じ、ソフィア拠点の面積を3倍に拡大
半導体の開発製造を手がけるベルギーのメレキシスが、ブルガリアのソフィアにある生産・研究開発(R&D)拠点を拡張する。グループの成長戦略の一環で、世界的な半導体不足に対応する狙いもある。投資額は7,500万ユーロ。
今回のプロジェクトでは、新たに生産・R&D施設と倉庫を設ける。これによりソフィア拠点の面積は現行の7,500平方メートルから2万2,500平方メートルへ拡大する。来年末までに160人を新規採用する方針だ。
ブルガリア・メレキシスのニコラ・シモン(Nicolas Simonne)開発・品質管理副部長は今回の追加投資について、「弊社がブルガリアに満足し、事業を継続していく考えであることを裏付けるもの」と話した。そのうえで、ブルガリアの長所として◇事業を進めやすい環境◇コスト効率の高さ◇工科大学が数多くあるおかげで、有能な人材が豊富――を挙げた。また、ソフィアについては◇IT・テクノロジー分野のイノベーションの中心◇比較的低コストでオフィスを構えられる◇高度なIT基盤が整っている◇交通の便の良さ◇英語に堪能――などを利点として指摘した。