●飲用後にカップ自体を食べてしまえる
●同種の製品用としては世界初の自動生産ラインを導入
ブルガリアの食品包装材メーカー、カップフィー(Cupffee)が生分解性のコーヒーカップ工場を開設した。同国経済省が9月29日に明らかにしたもので、食用にもなるクッキー生地のテイクアウト用カップを製造する。同種の製品用としては世界初の自動生産ラインを導入している。
新工場は南部のプロブディフ近郊のトラキア経済区(TEZ)に設置された。施設面積は3,600平方メートル、新規雇用は30人。当初の月産能力は250万個で、将来的に1,000万個に引き上げる予定。
クッキー生地のカップは中身のコーヒーが染み込まないよう工夫されており、最低40分はサクサクした食感が楽しめる。容量は110ミリリットル(ml)と220mlの2種類。飲用後にカップ自体を食べてしまうことで廃棄物の削減に寄与する。飲食店のほか、企業イベントでの需要を想定している。
カップフィーは2014年の設立。伊ラバッツァ、独リドル、オーストリアのライファイゼンバンク、UAEのエティハド航空などを顧客に持つ。