●年産能力3万トン、整備費用は4億ズロチ
●これまで全量、輸入に頼っていた国内需要の75%を賄う
ポーランド国営の石油化学大手PKNオルレンが4日、南部トシェビニャに新設したポリプロピレングリコール・プラントを稼働させた。同社によると、年産能力3万トンは欧州で最大級。これまで全量、輸入に頼っていた国内需要の75%をまかなえる見通しだ。整備にかかった費用は4億ズロチ(8,700万ユーロ)。
ポリプロピレングリコールは、医薬品から化粧品、航空産業まで幅広い用途に使える。原料にはバイオディーゼル燃料の生産工程で発生するグリセリンを利用する。新プラントの稼働で、オルレンの営業利益(EBITDA)は5,000万ズロチ強(1,100万ユーロ)増えると予測される。
なお、新プラントからは水素も出荷する予定だ。(1PLN=28.49JPY)