2022/3/16

自動車

米フォード、トルコでEVバッテリーを合弁生産

この記事の要約

●コチ財閥、韓国SKとの3社合弁●年産規模は30~45GWh、国内で生産するLCVなどに搭載する計画米フォードがトルコ複合企業のコチ・ホールディング、韓国SKイノベーションのバッテリー子会社SKオンと合弁し、トルコで電動 […]

●コチ財閥、韓国SKとの3社合弁

●年産規模は30~45GWh、国内で生産するLCVなどに搭載する計画

米フォードがトルコ複合企業のコチ・ホールディング、韓国SKイノベーションのバッテリー子会社SKオンと合弁し、トルコで電動車(EV)向けバッテリーを生産する。2035年までに小型商用車(LCV)及びMPVの全モデルを電動化する新方針に基づくもので、トルコで生産するLCVなどに搭載する計画だ。投資規模は明らかにしていない。

新工場は首都アンカラ近郊に設置する。2025年までに稼働し、高ニッケルNMCリチウムバッテリーを手がける。年産規模は30~45ギガワット時を予定する。

フォードは来年から再来年にかけて、欧州で新EVモデル7種を発売する方針だ。うち乗用車が3種、商用車が4種となる。26年までに欧州EV販売台数で60万台突破を目指す。

欧州で販売されているフォードのEVは現在、メキシコで製造するSUV「マスタング・マックE」のみだ。来年から、コチとのトルコ合弁会社フォード・オトサンのコジャエリ工場で、小型商用車(LCV)の「トランジット・カスタム」とMPV「トルネオ・カスタム」、24年からはルーマニアのクラヨバ工場でクロスオーバーSUV「プーマ」、LCV「トランジット・クーリエ」、小型MPV「トルネオ・クーリエ」のEV版を生産する。また、クラヨバ工場を5億7,500万ユーロでフォード・オトサンに売却し、同社の管轄下に置く。フォード・オトサンは、クラヨバ工場の稼働率に応じ、今後10年でさらに最大1億4,000万ユーロをフォードに支払う。

フォードが10億ドルを投資してEV工場への転換を進める独ケルン工場では、23年から小型SUVモデル、24年からは別モデルのEV版を出荷する。これらのモデルには独フォルクスワーゲン(VW)のEVシャシ「MEB」を採用する。