イスラエル企業、米国で走行中非接触充電技術を実証試験

●ユタ州立大に全長50メートルのテストトラックを整備

●エレクトロンの同技術はデトロイト市に導入が決定済み

米国の技術研究センター、ASPIRE(「電化道路インフラによる先進サステナビリティ」)はこのほど、イスラエルのエレクトリオン(Electreon)と米国ユタ州で電化道路の実証試験プロジェクトを合同実施すると発表した。ユタ州ノースローガンにあるASPIREのテストトラックにエレクトリオンの走行中非接触充電技術を採用し、今年夏から試験を開始する。同技術は来年、ミシガン州運輸省との提携でデトロイトの公道への導入が決まっており、これに先立つ米国での初実証試験となる。

ユタ州立大学に設けられるテストトラックは全長50メートルで、走行中非接触充電システムを整備する。互換性のある充電システムを搭載した米貨物自動車メーカー、ケンワースのトラックを使い、パワーマネジメントや充電コミュニケーションシステムなどの実証試験を行う。

テスト施設は米国の運輸省、政府高官、産業関係者、潜在的な事業提携候補先、顧客などに非接触充電を実地披露し、認識を高める役割を担う。同プロジェクトは、公衆衛生・安全・環境に関わる第三者認証・試験サービス機関であるNSFの資金援助を受けている。

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