ルーマニア原子力機関、米社と協力しSMRの実証事業を実施

●ルーマニアは2028年のSMR1号機設置を目指す

●米社は設備容量20MWhのSMR向けソリューションを開発

ルーマニア原子力機関(RATEN)は米国の小型モジュール式原子炉(SMR)エンジニアリング企業ラストエネルギー(Last Energy)と協力し、同原子炉の導入に向けた実証事業を行う。現地ウェブ経済誌『エコノミカ』が9日伝えた。ラストエネルギーは設備容量20メガワット時(MWh)のSMR向けソリューションを開発している。

実証事業はRATENがルーマニア南部ミオヴェニに持つ実験施設で行う。同国では昨年11月、原子力発電事業者ニュークリア・エレクトリツァがSMRの導入に向けて米原子炉開発企業のニュースケール・パワー(NuScale Power)と提携を結んだ。2028年の1号機設置を目指している。今回の実証事業は同計画を補完するプロジェクトとなる。

ミオヴェニには核研究施設があり、同国南東部にある国内唯一の原子力発電所、チェルナボーダ原発向けに燃料を精製している。

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