スロバキアEV電池大手イノバット、英国オフィス開所

●欧州事業の支援と、米・東南アジア事業の拡大に取り組む

●同社は「空飛ぶクルマ」用のバッテリー開発も受注

スロバキアの電気自動車(EV)用バッテリー大手イノバットは18日、英国中部のウォリック大学サイエンスパークのイノベーションセンターにオフィスを開所したと発表した。新拠点の従業員は10人で、国内および他の欧州事業を支援するとともに、米国や東南アジアなど新市場での事業拡大にも取り組む。

イノバットは乗用車、軽量商用車、バス、航空機業界の顧客向けに電動車用バッテリーセルの設計、開発、製造を行っている。「空飛ぶクルマ」と呼ばれる電動垂直離着陸機(eVTOL)用のバッテリー開発も受注している。全社従業員数は英国を含め約60人。

ウォリック・サイエンスパークにはジャガーランドローバー(JLR)、ロールスロイス、ロータスなど地元自動車メーカーを始め、独ボッシュ、仏シュナイダーエレクトリックのほかイノベーション技術企業が多数進出しており、サプライチェーン関連での恩恵が大きい。有能な人材を確保しやすいことも利点で、従業員にはJLR、ロールスロイス、アストンマーチン、日産など国際自動車メーカーでの職務経験者が多い。

上部へスクロール