●使用済みバッテリーのリサイクル技術開発などを共同で行う
●英社はバッテリーリサイクルの自動化技術などを提供している
スロバキアの電気自動車(EV)用電池メーカー、イノバット(InoBat)は6日、バッテリーのリサイクル技術を開発する英ギガマイン(Gigamine)と提携すると発表した。両社は使用済みバッテリーのリサイクルや製造工程で発生する材料の再利用に向けた技術開発、インフラの整備を共同で行う予定。
イノバットは今年に入り積極的に事業の拡大を図っている。3月には欧州連合(EU)域内または英国に同社3つ目となる大規模工場(ギガファクトリー)を設置する計画を明らかにした。年内に立地が決定される見通しだ。またスロバキアに工場と研究開発センターを設置することも計画している。年間1ギガワット時(GWh)の生産能力を持つ同施設は2023年に稼働を開始する予定。同社はこれらの事業に関し、共同開発協定(JDA)を結んだ世界銀行グループの国際金融公社(IFC)や豪資源大手リオ・ティントなどから資金を調達していく。
英国のコベントリーに拠点を置くギガマインはEVバッテリーリサイクルの自動化技術などを提供している。イノバットは今年3月、同地のウォリック大学サイエンスパークのイノベーションセンターに新拠点を開設している。