●3月9日以来輸出を停止
●ウズアフトの昨年の乗用車生産数は15.5%減の23万6,667台
ウズベキスタンの国営自動車メーカー、ウズアフト・モーターズは、受託製造している米ゼネラルモーターズ(GM)の「シボレー」モデルのロシアへの輸出を停止した。ウクライナ侵攻に対する世界的な対ロシア経済制裁に協調するもので、GMによると3月9日以降、輸出を停止している。
ウズアフトは半導体部品の調達先である韓国が経済制裁に参加したことから、輸出を継続すれば部品調達が困難になることを懸念したと見られる。すでにサプライチェーンの供給停滞による生産への影響が出ており、半導体部品が欠かせないステレオなどの装備ができない状況だ。
ウズアフトの2021年乗用車生産台数は23万6,667台で、前年比15.5%の大幅減となった。近隣10ヵ国への輸出台数は2万8,952台で、輸出額は2億8,180万ドルに上った。昨年1-9月累計の輸出台数のうちカザフスタンが96%を占め、ロシア向けは320台にとどまる。ただ、ユーラシア経済連合(EEU)に加入するカザフスタン経由でロシアが輸入するケースが少なくない。