●基幹送電線は「電力の高速道路」とも呼ばれる
●南部のエネルギー集約型産業に電力を供給する目的
ポーランド国営の送電事業者であるPSEが、国土の南北を結ぶ基幹送電線を整備する。来年からの10カ年投資計画の一環で、総額80億ユーロのうち、推定22億ユーロ前後が投じられるもようだ。海上風力発電と原子力発電で得られた電力を、南部のエネルギー集約型産業に供給することを目的としている。
「電力の高速道路」とも呼ばれる基幹送電線では、高圧直流送電(HVDC)が採用される。通常の交流送電線に比べると設備が高価だが、送電ロスが小さい特長がある。PSEはピーク時需要で500メガワット(MW)まで対応できる体制を整える意向だ。