米ウェスチングハウス、スロベニア3社と提携

●原子炉「AP1000」の中東欧での販路拡大を狙う

●同社はポーランドでも現地10社と協働に向けた覚書を交わす

米原子力発電関連企業のウェスチングハウスは6日、同社の原子炉「AP1000」の中東欧での販路を拡大するため、スロベニア企業3社と提携すると発表した。エネルギー分野の現地有力サプライヤーとの提携により、品質、安全性、信頼性において高い国際基準を満たす原子力システムを提供していきたい考えだ。

「AP1000」は加圧水型原子炉で、2018年に中国浙江省の三門原子力発電所に初めて採用された。建設コストを抑えられるとともに、非常時に安全系を作動させるための電気系統を外部電源や非常用電源に頼らない設計だという。ポーランドでも今年1月、現地10社と同国の原発開発プログラムや他の中東欧で「AP1000」を採用した原発開発に共同で取り組むことで覚書を交わしている。

今回提携で基本合意したスロベニア企業は、火力発電に関わるエンジニアリング、建設、メンテナンスサービスを多様な産業分野に提供するヌミップ(Numip)、電気装置のメンテナンスをサポートするエルモント(Elmont)、管理ソリューション、技術、商品開発サポートのシプロ(Sipro)の3社となる。

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