●持続可能なモビリティ実現に向けた事業としてEUが購入資金援助
●MHV版ウルビーノ12は2020年以来、計約70台を受注
ポーランドのバス製造大手ソラリスは12日、モンテネグロで初の受注を獲得したと発表した。主要港バールの運営会社ポートオブバールに「ウルビーノ12」のマイルドハイブリッド(MHV)モデル1台を供給する。納車は12月の予定。これにより、ソラリスのバス車両運行国は33カ国に拡大する。
納入するモデルは全長12メートルで、主に港湾労働者や訪問客の輸送に投入される。ブレーキ時の回生エネルギーをバッテリーに蓄電し、ディーゼルエンジンに大きな負荷がかかる発進時や加速時にモーター駆動に切り替えることで、燃費を減らして有害物質の排出量を削減できる。座席数は29。地中海性気候に属する同地向けに高性能のエアコンシステムを装備する。
ポートオブバールは同モデルの購入に伴い、南アドリア海地域の港湾都市の持続可能なモビリティ実現に向けた「SuMo」プロジェクトの一環として欧州連合(EU)の資金援助を受ける。
MHV版ウルビーノ12の現行モデルは2020年の市場投入以来、独ハーナウ(16台)、ポーランドのウッチ(29台)、オーストリアのウィーン(4台)などで計約70台を受注している。