●2014年末の導入以来、これまでに9万2,000人以上が登録
●利用を通じエストニアに対し帰属意識を抱く人も多い
エストニアの電子住民登録(eレジデンス)数が年内に10万人を突破する見通しだ。2014年末の導入以来、これまでに9万2,000人以上が登録を済ませた。エストニアの電子住民への聞き取り調査によると、eレジデンスをサービスプラットフォーム利用の手段と割り切る人以外に、利用を通じエストニアに対し国境を超えた価値観に基づく帰属意識を抱く人も多いことが分かった。ビジネス以外の広がりも感じさせる結果だ。
電子住民登録制度は、国籍や居住地を問わず、外国人にデジタル身分証明書(デジタルID)を発給し、エストニアの公的・民間デジタルサービスの利用を可能にするものだ。欧州連合(EU)加盟国であるエストニアで手軽に起業でき、域内取引の恩恵を得られる。