シュナイダーエレクトリック、ブルガリアのスマート工場を増強

●受注が好調な同工場の生産能力を30%増強

●現在、年間4,000万個超の自動サーキットブレーカーを生産

仏総合電機大手のシュナイダーエレクトリックは15日、ブルガリア南部のプロブディフ工場の拡張に6,000万ユーロを投資すると発表した。同社の主要スマートファクトリーとして近年、受注が好調な同工場の生産能力を30%増強する。工場拡張に伴い2023年半ばまでに100人超を新規雇用し、ブルガリア事業全体で従業員数を1,000人超とする計画だ。

プロブディフ工場は2007年に稼働開始。エネルギー管理とオートメーションシステムを通じたデジタル化により、2019年にスマートファクトリーの国際認定を受けた。現在、工程の70%超が自動化され、年間4,000万個超の自動サーキットブレーカーを生産している。今回の拡張により、1万2,000平方メートルの面積を3,000平方メートル広げ、サーキットブレーカーの生産ラインを3本増設する。

シュナイダーエレクトリックはデジタル化イニシアチブの「テーラード・サステナブルコネクテッド4.0サプライチェーン」のもと、南東欧諸国のデジタルトランスフォーメーションへの貢献に力を入れている。ブルガリアのスマートファクトリーのほか、ハンガリーは生産拠点、配送センター、エネルギー・サステナビリティサービスのハブ、セルビアはスマートグリッド研究開発のハブとして重要な役割を担っている。

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