リトアニア国鉄の貨物子会社、カザフスタン企業と提携

●カスピ海沿岸地域で複合輸送サービスを立ち上げ

●顧客の利便性向上に加え、露を迂回する物流経路の構築も狙い

リトアニア国鉄(LTG)の貨物事業LTGカーゴがカザフスタン企業と提携する。事業の多様化を図るグループ戦略に沿い、カスピ海沿岸地域で複合輸送サービスを立ち上げる。これによって、海路に頼ってきたアジアからの貨物受け入れに選択肢を加え、顧客の利便性を向上させる。ロシアを迂回する物流経路の構築も狙いの一つだ。

鉄道エンジニアリング・建設会社のテミルジョル・ジェンデウ(Temirzhol Zhondeu)とは、モルドバにおける鉄道プロジェクトで提携する。同社に本線走行・入換え機関車のレンタルサービスを提供する。将来的には同サービスの提供先をカザフスタンの他企業にも広げるほか、フォワーディング事業も立ち上げる意向だ。

運送業者ユーラシアン・ベクターとは、クライペダ港向けの合金1万3,000トンの輸送で協力する。

カザフスタン国鉄グループのKTZエキスプレスとは、ウクライナ子会社を通じてカスピ海沿岸地域における複合輸送で提携合意を結んだ。

今回の提携は、ロシアを経由せずに東・中央アジア地域とリトアニアを結ぶルートを開発する計画の一環だ。LTGカーゴは、9カ国にまたがる複合輸送網の構築を目指している。

上部へスクロール